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多彩な教授の主宰する魅力的スタジオ

3、4年生、大学院の設計演習、ゼミはスタジオ単位で行われます。
                独自のテーマをもつ教授が開くスタジオを選びながら、
                自分自身の可能性とやりたいことを見つけだします。

ことばに訳せないものを、空間というカタチにする

私達を現在とりまく都市環境と生活行動の現実を見据え、
そこに建築の提案を行うことで、あたらしい「何か」を切り開くこと
それが高橋スタジオのテーマです。
そこではふたつのことが背骨になっています。
ひとつめは、「分節」を考えることです。分節は、言語の文法のように
慣習やルールそのものです。人と人の関係、あるいは人と物の関係を
空間で表現し規定する建築においても、さまざまな水準の分節を
私達は自然に使っています。
でも、社会の変化に対して硬直化したルールが衝突したり、均質すぎるルールが
個別の状況に対して立ちはだかる不自由さをしばしば感じます。
ですから、分節のあり方を変えることは、創造のエンジンとなりうると思います。
もうひとつは、建築とその周囲との対話です。これは、分節と無関係ではなく、
むしろその延長にあります。敷地条件に建築が適合するという
あたりまえのことを超えて、建つ場の質や状況をどうとらえ、
どう増幅したかを語る「触媒」のような建築
場と建築の関係を再編し、五感で感じ取るその場のありかたを、
そのまま建築として定着したいということです。
できる限り具体的な実践を通じて、すでにある物事を知識として取得するのではなく、
常にあらたな可能性を発見しようと思うこと。
このようなスタンスを共有する集まりが高橋スタジオです。

高橋 晶子(Takahashi Akiko)
教授(工学博士)
1958年静岡県生まれ
京都大学卒業
東京工業大学大学院修了
連絡先:atkhs(アットマーク)musabi.ac.jp
専門分野:建築デザイン
研究テーマ: 現代建築の空間構成
(環境および機能との関係性)
パブリック空間の系譜と現在
主な建築作品
高知県立坂本龍馬記念館(日本建築家協会新人賞)
岐阜県営住宅ハイタウン北方高橋棟
佐川町立桜座(グッドデザイン賞)
野毛山動物園ふれあいコーナー(商環境デザイン賞)
横浜トリエンナーレ2005会場構成
アパートメンツ東雲キャナルコート(グッドデザイン賞金賞,BCS賞)
芦北町交流センター(日本建築学会作品選奨他)
京浜急行電鉄高架下新スタジオSITE-C(神奈川県建築コンクール優秀賞)
球磨工業高等学校管理棟(木質建築空間コンテスト一般建築部門賞)
主な展示作品
「日本・EU建築の新潮流」
「ニッポンのデザイナー展」
「BankART Life展」
主な著作
『パブリック空間の本 公共性をもった空間の今までとこれから』
共著、彰国社
担当科目
建築計画A
建築計画B
設計計画II
設計計画III
設計計画IV
卒業制作
大学院